日本労働調査組合(東京都足立区)が2021年5月に新社会人を対象に実施したアンケートによると、2021年卒の新社会人のうち退職を検討している人の割合は50%という結果が出ており、「入社した会社で働き続ける懸念や不安についての質問」の答えは
・1位「人間関係」(22.0%)
・2位「給料が安い」(17.0%)
・3位「やりがい」(8.2%)
となっています。(以下「会社の将来性」「長時間労働」「希望業務ができない」など)
またコロナ禍の少し前になりますが「新入社員なのに早くも就活再開、転職活動を始める若者が急増している」ことも報道されています。
新入社員なのにもう転職サイトに登録 10年で30倍に:朝日新聞デジタル https://t.co/APRPG0cq0P
— 【公式】ホワイト業界・ホワイト企業情報ナビ (@whiteinfonavi) February 7, 2022
入社直後の就活再開が急増:日本経済新聞 https://t.co/Hh0sYGYwB4
— 【公式】ホワイト業界・ホワイト企業情報ナビ (@whiteinfonavi) October 8, 2019
入社した会社を早々に見切りをつけて転職することで「人間関係の改善」や「給料アップ(好待遇)」「やりがいの向上」など本人の人生やキャリアにとってプラスが見込めるのであれば早期退職はよい選択になるでしょう。
しかし一方で、「会社を辞める」という決断は今後のキャリアに大きく影響してくることも事実ですし、一定の仕事経験を積んでからの転職(=キャリア採用といわれます)に比べると「入社直後に会社を辞めてしまうリスク」は格段に大きくなります。
ですから入社後3年未満までの若手社員(=第二新卒)が「会社を辞めたい」「もう転職したい」と思い始めた時には、まずは今の転職の環境について現状を把握した上で、自分のキャリアプランについてじっくり見直したり、信頼できる人やサービスに相談するといったアクション(行動)を取ることが今後のキャリア形成の上でとても大切になります。
そこでこの記事では入社直後に「会社を辞めて就職活動を始めたい」「20代向けの転職サイトを利用したい」と考えている入社3年未満の第二新卒者向けに転職の手順、おすすめの転職サイトをはじめ、入社3年未満に退職するメリットやリスクなどもわかりやすく解説します。
【第二新卒向け転職サイト】
- »いい就職ドットコム
- 趣味や個性を簡単登録するだけで、人物重視の企業から面談オファーをGET出来る独自のスカウトサービス»アッテミオファーをはじめ「»20代のキャリア適性診断」も好評
- »Re就活
- 新卒向け「あさがくナビ」の学情が運営、20代の来場者数日本一の大規模イベント「転職博」のほか「スカウトサービス」「»適職診断」なども人気のサイト
第二新卒者の転職手順を解説|転職活動を始める場合のポイントも紹介
第二新卒者が転職を考え始めた場合は、以下の手順を実践してみてください。
- ステップ①:会社を辞めたくなった理由を明確にする
- ステップ②:理由をケース①②に当てはめてみる
- ステップ③:ケース①②それぞれの対応策をとる
- ※ステップ④:ケース②の場合転職活動を始める
第二新卒者の転職手順(ステップ①~④)
【ステップ①】
まずはあなたがなぜ入社してまだ間もない会社を辞めたくなったのか?の理由を明確にしてみましょう。
※例えば冒頭に紹介した記事にあったような「人間関係」「給料が安い」「やりがい」「会社の将来性」「長時間労働」「希望業務ができない」などのことです。
【ステップ②】
辞めたい理由が明確になったら次の2つのケースのどちらに当てはまるかを確認しましょう。
ケース①:まず社内で相談・交渉などをしたうえで「環境が変わらなければ転職」という手順を踏んだほうがよい場合
退職理由の例:「(上司など)人間関係が良くない」「長時間労働」「今の仕事にやりがいが感じられない」「希望しない仕事に就いている」など
ケース②:企業研究の甘さなど新卒時の自分の就活を反省したうえで早めに転職活動をしたほうがいい場合
退職理由の例:「給料が低い」「会社の将来性が不安」「自分のキャリアプランを実現できる仕事が今の会社に無い」など
【ステップ③】
2つのケースそれぞれの対応策をとっていきましょう。
ステップ③ ケース①の対応策
ケース①の「人間関係」「長時間労働」「やりがい(がない)」「希望業務ができない」などはきちんとアピールしていけばわざわざ会社を辞めて転職活動をしなくてもよい場合があります。
まずは社内のしかるべき決裁権限を持つ責任者の方や採用担当・人事担当・(あれば労働組合)などに一度相談してみてみましょう。
【社内での相談例】
- 信頼できるOB・先輩社員に相談してみる
- 採用担当や人事担当(あれば組合でもOK)に相談したり希望を申し出る
- 異動届を提出する など
若手社員からの希望・申し出が正当なものであったり人材育成ビジョンやガバナンス(=企業統治)がキチンとした会社であれば社内での人事異動などで対応してもらえる可能性があります。
社内異動で退職理由が解決できるのであれば、早期での退職や転職というリスクの大きい手段をとらないほうが今後のキャリアプランにとっても賢明なことは誰の目から見ても明らかでしょう。
もしこのような相談・交渉を受け付けてもらえなかったり解決に至らなかった場合に「退職→転職」の行動を取っても遅くは無いですし、相談・交渉に至るプロセスは今後の転職活動や将来の仕事にきっと活かされるでしょう。
ステップ③ ケース②の対応策
次にケース②の「給料が低い」「会社の将来性が不安」「自分のキャリアプランを実現できる仕事が今の会社に無い」などは主に「新卒での企業研究などの甘さ」であったり「自己分析が不十分」だったり「キャリアプランの設定があいまい」だったことが主な原因と考えられ、ケース①のように社内の人事異動で退職理由を解決することは困難です。
このような場合、「入社直後に会社を辞めた場合のリスク」も理解したが現状では「目指す待遇やキャリアを実現することは難しい」と判断したら迷ったりためらったりせずに転職活動を始めましょう。
【ステップ④】
次の章でおすすめの第二新卒向け転職サイトを紹介しています。
転職活動を始める場合のポイント
繰り返しになりますが、第二新卒者の転職活動では大前提として「今回が20代最後の転職」といった覚悟を持って自分に合う会社を選び抜くことが大切です。(※短期間で転職を繰り返して一つの会社に定着しない人材にならないこと)
そのためには速やかに退職の手続きを行いながら、並行して自己分析やキャリアデザイン作成などの転職準備も進めていくことが必要になります。
【第二新卒向け】おすすめの転職サイト紹介
第二新卒向けの転職サイトとひと口に言っても様々な特長があって選ぶのに迷ってしまう方も多いと思いますが、特に注目すべきポイントは次の5つです。
- ①第二新卒専門や第二新卒など若手の転職に力を入れている就職サービス
- 新入社員~第二新卒の転職は仕事選びや面接対策などで新卒の時とは違うノウハウや知識が必要になってくるので、専門サービスや若手の転職に力を入れているところであれば、最新の転職情報を入手しながら安心して内定獲得を目指すことができます
- ②コンサルタント(アドバイザー)が在籍
- 転職のプロから若手転職者向けの求人情報を手に入れることができるほか、孤独になりがちな転職活動で相談相手として精神的な支えになってくれます
- ③スカウト機能があるサイト
- 効率的な転職活動ができたり自分に合った仕事に出会える可能性があるほか、スカウトをもらうことで自分への自信にもつながります
- ④適性試験や適職診断ツールの有無
- 新入社員~第二新卒に限らずあらゆる条件の就職活動において成功するためには自己分析は必須ですので診断ツールがあれば役立ちますし、自己PR作成にも使うことができます
- ⑤セミナー・イベントの開催
- 内定の可能性を高めることができる転職セミナーや各種イベントに参加できます
ここではすべてのポイントを満たしながら、中でも従来の転職スタイルを効率的に飛躍させて新たな自分の可能性を探し出せるのに有効なツールとなることで最近人気のスカウト機能があるサイトを厳選して紹介します。
第二新卒者・20代若者の転職に特化した専門サイト
【おすすめサイト解説】
▶登録者20万人! 日本最大級の既卒・第二新卒専門「正社員就職支援サイト」
いい就職ドットコム
既卒・第二新卒専門サイト独自の「充実したスカウトサービス」
・個性や趣味で面談オファーが届く「アッテミオファー」
趣味・特技などの個性を選択して登録するだけで「いい就職ドットコム」に求人登録する企業からオファーが届くのでそのなかから興味のある求人を選びましょう
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「あなたにIT」はエンジニア志望の方だけのサービス!オファーを受けるかどうかはあなたの自由です
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「いい就職ドットコム」のブラッシュアップ・ジャパン(株)が運営する20代(第二新卒)特化サイト「20代の転職相談所」のサービスです
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自己分析に役立つ「20代のキャリア適性診断」
簡単な質問に答えるだけで、あなた自身の深層心理を分析し転職者自身が「どのように働きたい」と考えているのかを分析・診断してくれる人気のツール
セミナー・イベントを開催「いい就職プラザ」
面接力をアップするセミナーや、職種・業界を理解する個別相談会などのイベントが開催される「いい就職プラザ」は全国3拠点(東京・大阪・名古屋)にあります。≪WEB就職相談可≫
「いい就職ドットコム」よくある質問(いい就職ドットコム公式サイトより一部抜粋)
- いい就職ドットコムには社会人経験のない既卒者も登録できるのですか?
- もちろん登録いただけます。いい就職ドットコムに掲載されている企業のほとんどが既卒者の応募も積極的に受け付けており、公務員試験や司法試験へチャレンジしていた人が、進路を民間企業への就職に切り替え、就職し、ビジネスマンとして数多くの人が活躍しています。
- いい就職ドットコムに登録し、サービスを受けるとお金がかかるの?
- 費用は一切必要ありません。全てのサービスは無料でご利用いただけます。運営にかかる費用は、登録企業の採用予算によってまかなわれていますので、安心してご利用ください。
- いい就職ドットコムにはどんな企業の求人情報が掲載されているの?
- 誰もが知ってる大手有名企業から、設立されたばかりのベンチャー企業まで、いい就職ドットコムにはさまざまな企業の採用情報が掲載されています。掲載企業に共通する点は「未経験であっても意欲の高い若者を採用し、しっかりと育てていきたい」と考えているという点。なかでも、ここ数年以内に株式公開を目論んでいるミドルステージにあるベンチャー企業が多く、新卒・既卒・第二新卒者のみなさんにとってチャンスのある企業が多いのが特徴です。
- いい就職ドットコムが正社員としての就職にこだわるのはなぜ?
- 弊社ではあくまでも『未経験者を正社員として採用し、じっくり育てていく』という姿勢を持った企業をみなさんに紹介していきたいと考えています。紹介予定派遣をはじめとする人材派遣のしくみは、企業にとっては大きなメリットがあるものの、求職者(特に新卒者や既卒者、第二新卒者といった未経験者)にとっては必ずしもよい制度であるとはいえません。ヨチヨチ歩きの赤ん坊は、親の愛情を一身に受けスクスクと育っていくように、求職者と採用企業の関係もそうであるべきだと弊社では考えています。『未経験者をしっかりと育てていこう』というそんな姿勢を持った企業の紹介にこだわった結果、あくまでも正社員としての就職紹介にこだわるという形になりました。
- インターンシップ後の正社員としての採用確率は?
- おおよそ75%~85%程度です。事前に正社員採用時と同様の選考が行われるため、採用確率はきわめて高いのが特徴です。実際に社員採用にならなかったケースにおいてはその半数以上が、「日々働く環境が自分には合わないと感じた」「入社前のイメージとギャップがあった」という、求職者からの入社辞退によるものです。
- 地方在住でなかなか東京までいくことができない。メールや電話による企業紹介は可能?
- はい、可能です。必要書類等は郵送でお送りいただくことになりますが、通話料無料のフリーダイヤルで企業詳細情報や応募書類の記入などのポイントについてアドバイスいたします。ただし、書類審査通過後の希望企業の面接選考の場合は、直接企業に訪問する必要があります。それまでのステップについては遠隔地にお住いの場合については、電話やメール、郵送によって就職活動をサポートします。また、大阪にも「いい就職プラザ」がございますので、お近くでしたら、そちらもご利用下さい。
一般的な就職サイト | いい就職ドットコム |
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▶「あさがくナビ」の学情が運営する20代・第二新卒・既卒のための転職サイト
Re就活
未経験者歓迎・キャリアチェンジの求人多数!
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「適職診断テストで分かる3つのポイント」
ポイント①:仕事で活かせるあなたの強み→エニアグラムの性格論に基づき、仕事の強みや価値観を分析。20代・第二新卒・既卒の自己分析や自己PR作成に最適です。
ポイント②:あなたに向いている仕事&不向きな仕事→あなたに向いている仕事と不向きな仕事をズバリ診断。自分らしく働ける仕事へのキャリアチェンジにご活用ください。
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「Re就活」よくある質問(公式サイトより一部抜粋)
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『Re就活』は、“これまでの就業経験”よりも“今後の可能性”に対して期待を持ち、採用をしたいと考える企業の求人情報を掲載していますので、安心してご利用ください。
既卒者専用ページには、就業経験を一切問わない求人のみが掲載されているので是非ご活用ください。
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- 20代以外、学生も登録できますか?
- 『Re就活』のコンセプトにご賛同いただける方なら、どなたでもご利用いただけます。
新卒学生の方は学情が運営する新卒就活サイト「あさがくナビ」も是非ご活用ください。
- 在職中の企業や、以前に勤めていた企業に登録情報を公開したくないです。
- 指定の企業のみ閲覧制限をかけることはできませんが、
Web履歴書にご登録いただいております鍵マークが表示されている項目については、
未応募の企業からは閲覧できない仕様となっております。
また、就業中や就業された企業を公開したくない場合には、
「職務経歴書」にて、 企業名を「非公開」に設定いただき、
ひとことPRや職務内容などのフリー入力欄には、
企業を特定できるような情報の記載を控えていただければと存じます。
- 就職・転職活動は、何から着手すればいいのでしょうか。
- 就職・転職活動をサポートするためのやることリスト機能がございますので、是非ご活用ください。
※やることリストの利用にはRe就活へのログインが必要になります。
特長① | 特長② | 特長③ |
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企業からスカウトが届く | 企業に直接チャットで質問 | 求人との相性が一目で分かる |
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適職診断リンク先:https://re-katsu.jp/career/enia/?toppg
他サイトID(Facebook・Yahoo!JapanID・Apple)を使って会員登録も可能
第二新卒者で転職するメリットとは?|「経験の少なさ」と「若さ」
第二新卒者での転職は厳しい点もありますが、一方で「経験の少なさ」や「若さ」を大きなメリットとして評価してくれる企業も少なくありません。
メリット②:新卒時に厳しい入社試験を突破したポテンシャルを評価
メリット①:新入社員研修などの教育コストの必要が無い若手人材として評価
入社後3年未満までの若手社員は一度社会に飛び出している「社会人」なので、通常の新卒採用者とは違ってビジネスパーソンとして最低限の力をつけている若手人材として期待されています。
新卒採用の新入社員であれば「名刺の受け渡し」「電話応対の仕方」「メール文章の書き方」などのビジネスマナーや仕事の進め方の基本などは毎年新入社員研修を開催して教える必要があります。
入社後3年未満までの若手社員はそういった研修がほぼ必要ないので、毎年新入社員向けの研修に多大な教育コストをかけなければならない企業側にとっては非常に魅力的な人材確保の方法になるのです。
入社直後に転職を考え始めたとしても新入社員研修レベルのスキルは最低限習得しておいたほうがいいですね
メリット②:新卒時に厳しい入社試験を突破したポテンシャルを評価
入社後3年未満までの若手社員を求める企業は、前職の入社試験を通過したポテンシャル(=潜在的な能力)に将来性を感じています。
そして自社(転職先)の社風に馴染んで仕事にやりがいを見出してくれさえすれば十分活躍できる可能性が高いことに期待しているのです。
さらに「前職での経験が浅い」ということも、自社(転職先)の企業文化や会社ルールなどをそれほど抵抗なく覚えられることに繋がるのでこの点を評価してくれる企業は数多くあります。
若手社員ならではのメリットをアピールして、不利といわれる第二新卒者での転職活動を有利に進めていきましょう!
第二新卒で会社を辞めてしまうリスクとは?
ここでは第二新卒(入社3年未満)に会社を辞めてしまうリスクについて解説します。
- [1]短期離職の経歴
短期間で転職を繰り返して一つの会社に定着しない人のことを「ジョブホッパー」と呼んだりもしますが、ハイスキルなエンジニアなど一部の人材を除いては一般的な企業からはあまりよく思われないことがほとんどです。つまり、新入社員や第二新卒の転職活動では大前提として「今回が20代最後の転職」といった覚悟を持って自分に合う会社を選び抜くことが大切になります。(※第二新卒…新卒で入社後3年未満で退職した転職希望者)
- [2]短期離職をネガティブにみる会社
「石の上にも3年」という言葉がありますが、就職して3年くらいはひとつの会社に腰を据えて働くものだと考えている会社はまだまだ多いようです。あまりに早い時期に退職をしてしまうと、「忍耐力がないのでは?」「諦めが早いのでは?」など判断されて「うちに来ても結局仕事が長続きしないかも」と思われてしまう可能性があります。早期の退職理由については面接時にキチンと説明できるように事前の準備が必須です。
- [3]景気次第で転職活動が長期化する恐れ
コロナ禍の影響によって転職市場は不安定になっていますが、若手の転職は慢性的な人手不足を背景にまだ「売り手市場」の状態が続いています。しかし今後の景気の動向次第では企業が採用数を絞り込んで有効求人倍率が悪化する場合もあるので、経済や政治関連のニュースはこまめにチェックしておきましょう。
- [4]超大手企業・人気企業への転職は困難
いわゆる超大手企業・人気企業といわれる会社は「新卒採用」でさえ非常に狭き門ですので、大手志向の転職者は圧倒的に不利となります。一方でキャリアアップに適した「ベンチャー企業」「スタートアップ企業」やホワイトな会社が多いことで隠れた就職人気のある「BtoB企業(法人相手の会社)」などに出会える可能性があります。
新入社員からすぐに退職して転職したり第二新卒として転職活動する場合は、このようなリスクを知ったうえで「新卒の就活とは違う」ことを頭に置いて入念な準備をしていかなければなりません。
「第二新卒者の転職」と新卒就活やキャリアの転職との違い
いわゆる「新卒枠の就活」は一斉に選考を開始して通常の新卒(大学卒業見込み者)を採用する企業がまだまだ多いですし、第二新卒者のような早期離職者は求人数や情報量も少なくなってしまいます。
また「キャリア採用の転職市場」においても豊富なキャリアを積んでいる転職者に比べるとどうしても実務経験・ノウハウ・知識などで見劣りしてしまうため、第二新卒者のような早期離職者はキャリア採用でも不利な転職活動になってしまいます。
ですから、通常の新卒者や一般の転職者と同じように就職活動を始めてしまうと新卒・転職者と同じ土俵で比較されてしまい不利な状況となるので、内定をもらえない日々が続いて精神的・肉体的に疲弊(ひへい)してしまう可能性が高くなってしまうのです。
このような状態にならないためには、通常の新卒者や一般のキャリア転職者のさらに上をいく「厚みのある就活再開・転職プラン」を立てる必要があるので、第二新卒向けの転職ノウハウが豊富な第二新卒向け転職サイトを積極的に活用しましょう。
第二新卒者の転職でよくあるQ&A集
第二新卒者の転職に関して、よくあるQ&Aをまとめてみましたので、気になる質問があればチェックしてみてください。
- 第二新卒者の転職は「第二新卒専門」転職サイトを利用したほうがいいですか?
- 第二新卒の場合は「短期間で退職する」という人生初の経験をして転職活動を行うので、就活よりもさらに様々な不安を抱えている人が多いようです。
また前述の「入社3年未満に会社を辞めてしまうリスク」で解説した通り、ネガティブにみられがちな早期の退職理由を「どのようにポジティブな理由に変えて面接官にアピールするか?」など新卒の就活とは違うノウハウが必要です。
さらに「退職準備」と「転職活動」を並行して行うケースもあるので新卒時の就活より時間的・精神的に負担が大きくなりがちです。
このような不安や負担を減らすためには正社員を目指す第二新卒向けに「履歴書の作成方法」や「面接対策」を始め様々なサポートを行ってくれる専門の転職サイトの活用もぜひ検討してみましょう。 - 第二新卒を積極採用する企業「=ブラックな会社」ということではないでしょうか?
- 新卒者以外を採用しているから「ブラックな会社では?」ということは一概には言えません。
企業が第二新卒者を積極的に採用する場合、「第二新卒で転職するメリット」でも説明した通り「ポテンシャルな人材を説教的に採用したい」といった理由に加えて「予定していた人数の新卒者を採用できなかった」「新規事業への参入が決定したので大至急人材が必要になった」など様々な理由があります。
こういった企業側の情報を確認しながら転職を進めたい場合は、転職エージェントなどの事情に詳しいプロに相談するのが一番確実な方法になります。 - 今の会社を辞めてからじっくり転職活動をしたいのですがかまわないでしょうか?
- 一旦会社を退職してしまうとほとんどの方は無収入になってしまうため経済的に焦りが生じてきて結局不本意な転職活動をしてしまう可能性が高くなります。
ですからできるだけ今の会社は辞めずに在籍したまま早めに転職活動をスタートするようにしましょう。
ただし例外として「今の会社の劣悪な環境(例:ハラスメントによるストレス過多や過酷な長時間労働)で心身の不調を感じ始めている場合などは完全に体調を崩してしまう前に退職しましょう。なぜなら、一度体調を崩してしまうと回復に時間がかかってしまうだけでなく、退職後の転職活動がかなり難しくなってしまうからです。
まとめ
記事の内容をまとめます。
- 2021年卒の新社会人のうち退職を検討している人の割合は50%、新入社員なのに早くも就活再開、転職活動を始める若者が急増
- 第二新卒者の転職手順を解説
- 【第二新卒向け】おすすめの転職サイト紹介
- 第二新卒者で転職するメリットとは?
- 第二新卒(入社3年未満)に会社を辞めてしまうリスクとは?
- 「第二新卒者の転職」と新卒就活やキャリア採用転職との違い
- 第二新卒者の転職でよくあるQ&A集
転職が成功すれば環境を一気に変えることができますし、「今の自分には転職することが必要」と判断した場合はすぐに動かないとズルズルと時間ばかりが過ぎていき長期的にみて損をするケースがほとんどです。
第二新卒者での転職を決断した方は、まずは退職理由を確認してそれぞれの対応策(2つのケース)を実施したうえで、今回オススメした転職サイトを利用しながら有利に転職活動を進めていきましょう。
あなたは「成功」の反対は何かご存じでしょうか?「成功」の反対は「失敗」ではありません。
それは「行動しないこと」なのです。
HONDA創業者の本田宗一郎氏もこのような言葉を遺しています。
「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。」
不安や迷いがある現状から抜け出したい方は、失敗を恐れずまずは第一歩を踏み出してみてください。
記事内で紹介した第二新卒向け転職サイト一覧
サイト名 | »いい就職ドットコム | »Re就活 |
---|---|---|
①第二新卒専門サイト | ◎(第二新卒/既卒専門サイト) | ◎(学情の第二新卒/既卒専門サイト) |
②アドバイザー在籍 | ◎(在籍) | ◎(在籍) |
③スカウト機能 | ◎(»アッテミオファーに申し込む) | ◎(Web履歴書を登録するだけでOK) |
④適性試験 | »20代のキャリア適性診断を受けてみる | »適職診断を受けてみる |
⑤セミナー・イベント | ○(セミナー・イベントあり) | ◎(セミナーあり※イベント多数) |
主な特徴 | 趣味や個性を簡単登録するだけで、人物重視の企業から面談オファーをGET出来る»アッテミオファーが好評 | 新卒向け「あさがくナビ」の学情が運営、20代の来場者数日本一の大規模イベント「転職博」が人気 |
おすすめのタイプ | ①既卒・第二新卒専門のサービスを受けたい方 ②人物重視のスカウト機能»アッテミオファーを試してみたい方 | ①新卒就活であさがくナビを使い慣れている方 ②就職博に参加してみたい方 |
会員登録はコチラから | »いい就職ドットコムに会員登録する | »Re就活に会員登録する |
第二新卒者の転職に役立つ書籍紹介
時代が求めたベストセラー、16万部突破!!「転職する前に読みたかった」「大切な人に推薦したい」など反響の声、続々!
一生食えて、心から納得のいく仕事が見つかる、転職論の決定版。あらゆる不安やモヤモヤが、ストーリー形式で一挙に解決!
◆本書で解決する「悩み」
・会社を辞めるべきタイミングがわからない
・「年収は下がるけど、魅力的な会社」への転職はありか
・自分の市場価値をどう測るか、そしてどう高めるか
・「中途で入るべき会社」と「新卒で入るべき会社」をどう見極めるか
・「本当にやりたいこと」がいつまでたっても見つからないがどうすればいいのか……etc<Amazonより引用>
終身雇用を前提とした日本型雇用は崩壊を迎えつつあり、徐々にジョブ型雇用(営業職、経理職などの職種を特定して採用する方法)が増加しています。
つまり、日本も欧米型の雇用に近づきつつあるということです。そのような中、アメリカの人材系ビジネスの最前線を走るリンクトインの日本代表として、日本のビジネスパーソンがこれから迎える激動の雇用環境を生き抜くための「最先端のキャリア・働き方の情報」を日本に届けるのが私のミッションです。(中略)
そのような自分でキャリアを選べる時代に、実際に望み通りのキャリアを手にするためには、キャリアに対する考え方のOSを根本的に入れ替え、「転職1.0」から「転職2.0」にアップデートする必要があります。そのような新しい転職のパラダイムを提示するのが本書の目的です。(「はじめに」より抜粋・一部改訂)
<Amazonより引用>