
第二新卒として「安定した環境で長く働きたい」「人を支える仕事がしたい」と考え、事務職を志望する方は増えています。
しかし、未経験から事務職を目指す場合「志望動機で何を書けばいいのか分からない…」「スキルがなくても採用されるのか?」と不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では未経験の第二新卒でも採用担当者に好印象を与える志望動機の書き方と例文を紹介します。
採用されやすい志望動機のコツを押さえることで「ポテンシャル重視の採用」を勝ち取ることができます。
第二新卒が「事務職転職」で評価される理由
第二新卒が事務職への転職で評価されやすいのは「ポテンシャル採用」が多い職種だからです。
事務職は経験よりも人柄・基礎的なビジネスマナー・正確な作業姿勢などが重視されます。
社会人経験を積み始めた第二新卒は、柔軟さと成長意欲を兼ね備えており企業から「今後の伸びしろに期待できる人材」として見られやすいのです。
事務職はポテンシャル採用が多い
事務職は、スキルや資格よりも「素直さ」「正確さ」「協調性」といった人物面が重視される職種です。
そのため、社会人経験が浅い第二新卒でも前向きな姿勢や柔軟な対応力を評価してもらえるケースが多くあります。
特に「新しい環境で一(いち)から覚えていこうとする意欲」がある人は未経験でも採用されやすい傾向にあります。
ビジネスマナー・基本的なPCスキルがあればOK
第二新卒はすでに社会人経験があるため、電話対応やビジネスマナーなど基本的な素養が身についています。
ExcelやWordの基本操作、メール対応など事務職に必要なスキルは入社後の研修で十分に身につけられます。
そのため経験よりも「基礎力」と「成長意欲」を伝えることがポイントです。
「安定・サポート志向」も強みになる
事務職は「誰かを支える」「組織を整える」タイプの仕事です。
そのため、目立つよりもサポートを重視する姿勢やコツコツとした業務に向き合えるタイプの人は好印象を持たれます。
「安定して長く働きたい」という第二新卒ならではの志向も評価につながるでしょう。
採用担当者が見ている「事務職の志望動機」3つのポイント

事務職の志望動機では、「どんな考えで事務職を目指すのか」「その会社でどう貢献できるのか」を明確に伝えることが大切です。
採用担当者は、経験の有無よりも職種への理解度と長く働ける意欲を重視しています。
ここでは、未経験の第二新卒でも評価されやすい「志望動機に盛り込みたい3つのポイント」を解説します。
① 事務職としての適性(正確性・丁寧さ・協調性)
事務職では、スピードよりも「正確さ」や「丁寧さ」が重要視されます。
ミスの少ない仕事や※報連相(ほうれんそう)の意識など前職での具体的なエピソードを交えて伝えると効果的です。
※報告・連絡・相談のこと
② 未経験でも活かせるスキル(PCスキル・調整力など)
営業や販売職などで培った「周囲との調整力」「顧客対応力」は事務職でも十分活かせます。
例えば「営業資料の作成経験」「数字管理」「スケジュール調整力」など転用できるスキルを具体的に書くと好印象です。
③ 長く働く意欲・安定志向の明確さ
第二新卒は「すぐ辞めるのでは?」と懸念されることもあるため「安定して長く働きたい」「バックオフィスで組織を支えたい」といった意欲を明確に伝えることが大切です。
「腰を据(す)えてキャリアを築きたい」という姿勢をアピールしましょう。
未経験からでも採用されやすい志望動機の作り方

未経験から事務職を目指す場合、志望動機は
- 「なぜ事務職なのか」
- 「これまでの経験をどう活かすのか」
- 「その会社で働きたい理由」
の3点を明確にすることが重要です。
採用担当者は、スキルよりも意欲と一貫性(いっかんせい)を見ています。
ここでは、第二新卒でも説得力のある志望動機を作るためのステップを順に解説します。
ステップ① 事務職を志望する理由を明確にする
まずは「なぜ事務職なのか」を明確にすることが第一歩です。
ステップ② これまでの経験から「活かせる強み」を抽出する
営業や販売で身についたコミュニケーション力、数字管理、報連相(ほうれんそう)など事務職でも活かせるスキルは必ずあります。
ステップ③ その会社だから働きたい理由を添える
「なぜこの会社か」を明確に書くことで志望動機に説得力が増します。
例文|採用されやすい志望動機サンプル
実際に「どのような志望動機を書けば採用担当者に好印象を与えられるのか」をイメージしにくい方も多いでしょう。
ここでは未経験の第二新卒でも採用されやすい「事務職の志望動機例文」を3パターン紹介します。
前職の経験をうまく活かしつつ事務職としての適性や意欲を伝える構成になっているので自分の状況に合わせてアレンジしてみてください。
例文① 営業職から事務職へキャリアチェンジする場合
Aさん 前職では営業職としてお客様対応や書類作成を担当しておりました。その中で、営業活動を支える事務スタッフの存在に支えられていることを実感し、自分も裏方としてチームを支える仕事に挑戦したいと考えるようになりました。営業で培ったコミュニケーション力や正確な書類作成の経験を活かし、貴社の業務を円滑に進められるようサポートしていきたいと考えています。
🔹ポイント:前職経験を活かしながら「支える側に回りたい」という自然な転職理由を提示
例文② 接客・販売職から事務職へ転職する場合
Bさん 接客業を通じて、周囲と協力しながら円滑に業務を進める大切さを学びました。今後はその経験を活かし、社内全体を支える事務職として働きたいと考えています。コツコツとした作業やサポート業務にやりがいを感じており、貴社の事務職として正確な業務遂行とスムーズな連携を意識して貢献していきたいです。
🔹ポイント:「人と協力する姿勢」「丁寧な仕事」が伝わる構成
例文③ 新卒入社後すぐに転職を考えた第二新卒の場合
Cさん 新卒入社後、営業職として働く中で、チーム全体のサポートや資料作成に興味を持ちました。自分の性格的にも裏方で支える業務にやりがいを感じるため、事務職として長くキャリアを築きたいと考えています。貴社のように社員一人ひとりを大切にする社風のもとで、正確で丁寧な業務を通じて貢献していきたいです。
🔹ポイント:「早期転職=ネガティブ」ではなく「適性の発見」として前向きに表現
志望動機とセットで重要な「自己PR」との違い

志望動機と「自己PR」は混同されがちですが目的が異なります。
- 志望動機:なぜその会社・職種を選んだのか?
- 自己PR:自分の強みをどう活かせるのか?
両者に一貫性を持たせることが重要です。
役割を整理して一貫性を持たせることで、採用担当者に「この人は自社で活躍できそうだ」と感じてもらいやすくなります。
例えば「正確な業務処理力を強みとして事務職で社内を支えたい」といった形でつなげると説得力のある応募書類になります。
まとめ|「未経験×第二新卒」でもチャンスは十分にある

第二新卒であっても事務職転職は十分に可能です。
採用担当者が重視しているのは経験よりも「姿勢・安定性・サポート意識」です。
志望動機では「なぜ事務職なのか」「どんな強みを活かせるのか」「なぜその会社なのか」を明確に伝えましょう。
そしてこの記事の例文を参考にしながら自分の経験と価値観を組み合わせて志望動機を作れば、あなたらしい魅力を十分に伝えられるでしょう。







