新卒入社でミスマッチを感じた人や「自分には何が向いているのか分からない」と不安を抱える第二新卒は少なくありません。
ですが、20代前半で適職が分からないのは自然なことです。
本記事では、性格別に向いている職種や自己理解の方法をまとめて紹介します。
なぜ第二新卒は「向いてる仕事が分からない」と悩みやすいのか
第二新卒が「自分に合う仕事が分からない」と感じるのは、決して能力の問題ではありません。
社会人経験が短く比較対象となる働き方を知らないため、自己判断が難しくなるのです。
まずは「悩みの正体」を整理しましょう。
新卒入社の経験が「自分に合わない基準」になりやすい
1社目での経験がすべてではありません。
「残業が多かった＝自分は仕事に向いていない」と判断してしまうケースもありますが、環境が合わなかっただけの可能性も十分あります。
社会人経験が浅く比較対象が少ない
適職は比較するほど見えてくるので、経験が少ない第二新卒は判断がつきにくい状態です。
複数の働き方を知ることで自分の向き・不向きが鮮明（せんめい）になります。
仕事選びより「早く辞めた理由」に意識が向きやすい
「前職が合わなかった」という思いが強く前向きなキャリア選択に意識が向けづらい時期です。
マイナス理由より「これからどう働きたいか」を中心に考えることが大切です。
「自己分析が浅いまま転職活動」してしまう人が多い
とくに第二新卒は、自己理解より求人選びを先に始めがちです。
結果として「何が合うのか分からないまま迷う」状態に陥（おちい）ります。
向いてる仕事を見つける前に知っておくべき3つの基準
適職を探すときは闇雲（やみくも）に求人を見るのではなく、自分の軸を整理してから進めることが重要です。
仕事の向き・不向きは「強み・価値観・性格」の3つでだいたい判断できます。
①強み（得意なこと）
強みは行動の癖（くせ）から見つかります。
例えば「タスク管理が得意」「人から相談されやすい」などです。
強みが分かるとどの職種で活（い）かせるかが明確になります。
②価値観（大事にしたいもの）
価値観は仕事の満足度に大きく影響します。
例を挙げると「ワークライフバランス重視」「年収アップを優先」「人間関係が良い職場で働きたい」などです。
何を優先するか決めることで、求人の絞り込みが容易になります。
③性格（思考・行動パターン）
性格と職種の相性（あいしょう）は意外と大きいものです。
「慎重でコツコツ型なら事務や品質管理」「社交タイプなら営業や人事」などが一例です。
自分の思考・行動特性を理解すると向いている仕事を選びやすくなります。
性格別｜第二新卒におすすめの適職一覧
自分の性格に合う仕事を知ることはミスマッチを防ぐ最も確実な方法です。
ここでは、代表的な性格タイプ別に向いている職種をまとめました。
あなたのタイプに近いものを選んで読んでみてください。
1. コツコツ型（慎重・正確・継続力がある）
理由：正確性や継続力が求められる業務と相性が良いため
特徴例：「細かい作業が苦じゃない」「誠実に仕事を積み上げるのが得意」
2. コミュ力強め・社交型（人と話すのが得意）
理由：対話によって価値を生み出す仕事が中心だから
特徴例：「相手の話を聞くのが好き」「初対面でも話せる」
3. ロジカル思考型（分析・改善・数字が得意）
特徴例：「問題点を見つけるのが得意」「数字で考える方が楽」
4. クリエイティブ型（アイデア・表現型）
特徴例：「アイデアをまとめるのが好き」「新しいものを作りたい」
5. サポート型（縁（えん）の下の力持ちタイプ）
特徴例：「人を支えることにやりがいを感じる」
6. きっちり計画型（段取り・管理が得意）
特徴例：「スケジュール通りに動くのが得意」「整理整頓が好き」
仕事の向き・不向きは「経験して初めて分かる」ことも多い
どれだけ自己分析しても実際に働いてみないと分からない部分は必ずあります。
第二新卒は「キャリアの仮決（かりぎ）め期間」といわれるほど柔軟に方向転換ができる時期です。
第二新卒はまだキャリアの前提データが少ない
合う・合わないを判断する経験値が不足しているため迷って当然です。
20代前半は仮決（かりぎ）めのキャリアでOK
1社目で完璧な選択をする必要はありません。
「まずは事務で基礎をつけその後マーケにチャレンジ」など段階的な選択も十分アリです。
働きながら適性が分かる職種の選び方
OJTが多い仕事や成長スピードが早い仕事は実務を通して適性を判断しやすい傾向があります。
向いてる仕事が見つからないときにやるべき3ステップ
行き詰まりを感じるときは一度立ち止まって整理することが大切です。
以下の3ステップに沿って考えると自己理解が深まり職種の候補が自然と見えてきます。
①自己分析（性格・価値観・強みの言語化）
・どんな作業が得意？
・どんなときにストレスを感じる？
・周囲からよく褒められることは？
②職種の棚卸（たなおろ）し（候補を広く出す）
職種名だけで判断せず、業務内容・向いている性格・働き方まで調べるのがコツです。
性格×職種の掛け合わせで適職が見えてきます。
③第三者に見てもらう（転職エージェントの活用）
自己判断では見落としがちな「強み」や「性格の特徴」を客観的に整理してもらえるため最短で方向性が固まります。
まとめ｜性格に合う仕事は必ず見つかる
向いている仕事は才能ではなく「性格・強み・価値観」の組み合わせで見つかります。
第二新卒はまだ可能性が広く何度でも方向転換ができる時期です。
焦らず一歩ずつ進めばあなたに合う働き方は必ず見つかります。
