転職活動が思うように進まなかったり現職で忙しい時期が重なったりすると「もう辞めたい」「自分には向いてない」と感じてしまうのはごく自然なことです。
特に第二新卒は経験が浅いため、選考結果にメンタルが大きく揺れやすい傾向があります。
大事なのは、勢いで辞めるのではなく今の状態を整理して自分にとって最適なペースに戻すことです。
この記事では、辞めたいと思った時に試すべき整理方法や気持ちの整え方、転職活動を続けるべきか判断する基準をわかりやすく解説します。
第二新卒が転職活動をやめたくなる主な理由
「転職活動をやめたい…」と感じるのには必ず背景があります。
まずは自分のモヤモヤがどの理由に当てはまるのかを知ることで次の行動を取りやすくなります。
書類選考や面接に落ち続けて心が折れるから
第二新卒は実務経験が浅いため、どうしても書類通過率が低くなりがちです。
努力しても結果に結びつかない時期は誰でも自信を失います。
履歴書を何十社に送っても落ち続け、転職活動のたびにメンタルが削られてしまう…そんな状況になると「もう無理かも」と感じてしまうのは当然のことです。
現職の仕事が忙しく、転職活動との両立がつらいから
残業が重なり、休みの日に面接準備…となると心身が疲弊（ひへい）します。
両立ができないからといってあなたが悪いわけではありません。
仕事が終わるのが遅く帰宅後に応募書類を作る余裕がない、また体力面の限界を感じて「転職活動を続けるべきか悩む…」という声もよくあります。
本当に転職すべきか自信がなくなったから
転職理由が不明確だと何のために行動しているのか分からなくなりやめたくなることがあります。
転職活動を進めていくうちに「今の会社でもう少し働くべき？」と迷いが生まれるのはごく自然な反応です。
希望条件の求人が見つからないから
第二新卒向け求人は時期によって波があります。
希望条件とのミスマッチが続くとモチベーションが下がってしまいます。
働きやすい企業を選びたいのに自分の希望に合う求人が見つからず、焦（あせ）りだけが募（つの）ってしまう…そんな声も多いです。
周囲の友人や家族から不安を煽（あお）られたから
「もっと考えたほうがいい」「第二新卒で転職なんて大丈夫？」などの言葉が不安を増幅（ぞうふく）させることがあります。
家族のアドバイスを受けて迷いが深まり「やめたほうがいいのかな…」と自信を失ってしまうケースもあります。
転職活動を完全にやめる前にやるべき整理3つ
気持ちが弱っている時に転職活動を中断すると、後から「本当は続けたほうがよかったかも…」と後悔しがちです。
そんなときは一度立ち止まって、気持ちと状況を整理するのが先です。
①「転職したい理由」を改めて書き出してみる
頭の中だけで考えるより、紙に書くことで不満・理想が明確になります。
「人間関係のストレス」「残業が多い」「キャリアアップしたい」など理由を書き出すと本当に変えたいことが見えてきます。
②「辞めたい感情」が一時的な疲れかどうかを判断する
疲れやストレスがピークの時には冷静な判断が難しくなります。
「寝不足の日だけ気分が落ちている」「忙しい時期だけつらい」など原因が一時的なら、焦（あせ）って辞める必要はありません。
③転職しない場合と転職する場合の未来を比較する
「現状維持」と「転職」、それぞれの未来をイメージすると進むべき方向が見えます。
「現職を続けた未来」と「転職した未来」を書き出して比較すると自分が本当に求めている働き方が整理できます。
転職活動がつらい時にできる具体的な対処法（たいしょほう）
転職活動がしんどくなるのはやり方が「合っていない」だけのことが多いです。
少し工夫するだけで負担を大幅に減らせます。
選考数を減らして転職活動の負担を一度軽くする
応募数が多すぎると書類作成や面接準備でオーバーヒート（限界を超えてしまうの例え）してしまいます。
週3件応募していた人が2週間だけ1件だけ応募に変えたことで「心の余裕が戻った」例もありますので参考にしてください。
転職軸（勤務地・給与・働き方）を絞（しぼ）り直す
軸がぶれると求人を見るだけで消耗してしまいます。
こんなときは「どんな働き方をしたいか」を3つだけに絞ることで企業選びのストレスが激減します。
書類や面接対策をプロに任せて負担を減らす
第二新卒は選考対策の負担が大きいのでプロに任せるだけで結果が変わることが多いです。
転職エージェントに添削を任せた途端（とたん）、書類通過率が大幅に上がったというケースも珍しくありません。
スケジュール管理を見直して休息を意図的に確保する
頑張りすぎが続くと正常な判断ができなくなります。
例えば、面接準備のために毎日時間を作るのではなく「週に2日は完全に休む」というふうに決めることで疲れが軽減します。
自分ひとりで抱（かか）えず誰かに気持ちを話す
人に話すだけで感情の整理ができることは多いです。
「とりあえず話す」ことがストレス解消になり転職を続ける気力が戻ることもありますので、信頼できる身近な人に近況を話してみましょう。
一度転職活動を休むという選択肢もあり
辞めるのではなく休むという選択を取るだけで、状況が大きく好転することがあります。
休むことは逃げではありません。
休むことで視野が広がり正しい判断ができる理由
疲れた状態ではネガティブな選択肢しか見えません。
心が落ち着いた状態で求人を見ると、以前は気づかなかった魅力が見えることがあります。
休職中にやるべき最低限のキャリアメンテナンス
完全に手を離さなくても軽いインプットだけで十分です。
気になる企業をブックマークしておくだけでも、活動再開がスムーズになります。
再開するタイミングの見極（みきわ）め方
疲れが取れて冷静に未来を考えられるようになったら再開の合図です。
求人を見るのが面倒ではなくなった時が、自然に活動再開できるタイミングだと言えます。
それでも転職活動を続けるべきケース
一方で「休む」ではなく「続けたほうが良い」状況もあります。
自分の安全や将来に関わる場合は慎重な判断が必要です。
心身に負担が出るほど現職が厳しい場合
今の仕事を無理しすぎて心や体が壊れてしまってからでは遅いです。
毎日出勤前に吐き気がする、眠れない、涙が出る…など身体のサインが出ている場合は、早急に環境を変える必要があります。
将来のキャリアが大きく制限されると感じる場合
若手のうちにキャリアの土台を作ることは非常に大切です。
このままではスキルが身につかないと感じるなら、早めに環境を変えたほうが将来の選択肢が広がります。
労働環境の改善見込みがない場合
改善が期待できない環境に居続（いつづ）けても状況は変わりません。
上司に相談しても改善が見られないなら転職という選択が現実的です。
第二新卒が一人で転職を続けるのがしんどい時の相談先
「誰にも相談できない」「一人で抱えるのが限界」という場合は外部のプロを頼ってOKです。
転職エージェント（第二新卒向け）
応募書類の添削・面接日程の調整・企業との交渉など負担を大幅に減らしてくれます。
さらに、第二新卒向けエージェントを利用すると選考通過率が上がるだけでなく精神的な負担も軽くなります。
キャリア相談サービス（将来の方向性整理に強い）
転職すべきか迷っている時にはとても有効な選択肢です。
「本当に転職すべき？」という段階ならキャリア相談サービスの方が冷静に整理できます。
身近な先輩・友人に話してみる
近い立場だからこそ分かるアドバイスがもらえることもあります。
同じ業界で働く先輩に話したら知らなかった選択肢が見えた…というケースなどがいい例です。
まとめ｜転職活動をやめたいと思ったら「 止まって整える 」が最も近道
焦って辞める必要はありません。
まずは気持ちを整理し必要なら思い切って休みましょう！
そして、視野が広がった状態で再スタートすればあなたに合う転職先は必ず見つかります。
第二新卒の転職は周りと比べる必要は無く、あなたのペースで進めて大丈夫なのです。
