【ブラック企業の見分け方とは?】ブラック対策や抜け出す手順など徹底解説

ブラック企業の見分け方~総まとめ~

就職を希望する会社がブラック企業かどうかのチェックは多くの転職活動者も当然のように実施していることでしょう。

 

これは近年政府が推し進める「働き方改革」「ワークライフバランス」といった働き方を見直す取り組みへの意識が広く浸透していることが大きな要因と考えられています。

 

そこでこの記事ではこれを読んでいるあなたを始め転職希望者向けに

 

  • ブラック企業の定義
  • ブラック企業「4つ」の見分け方
  • 働いている会社がブラック企業だと感じた時の対処方法

 

などを解説しています。

 

転職活動前にブラック企業の見分け方について知りたい方ブラック企業からの脱出方法などについて興味のある方は是非記事をチェックしてみてください。

 

また併せてブラック企業のチェックに使える転職サイトや口コミサイト、さらにブラック企業脱出に利用できる退職代行サービス情報なども発信していますので関心のある方は参考にしてください。

 

ブラック企業の定義

 

解説:ブラック企業とは
膨大な業務量や猛烈なプレッシャーや上司からのパワハラなどで冷静な判断力を失わせ、逃げ場がない状態で長時間社員働せざるをえない状況に社員を追い詰める組織の在り方

 

「労働条件が過酷で、過度な労働搾取が行われている企業」という言い方もできます。

 

ブラック企業の見分け方一覧

案内人

ブラック企業を見分けるコツを次の4つの「チェックすべき切り口」に分けて解説します

 

  1. 求人情報・求人広告
  2. 口コミサイト
  3. 企業サイト
  4. 面接後・入社直前

 

・見分け方①「求人情報・求人広告」をチェック

  • 募集内容に残業代が「固定」と記載
    固定残業代制を採用している企業(中堅・中小ベンチャー系企業に多い)は超過分残業代の支払いを回避し、見かけ上の給与を水増しして長時間労働させる可能性があります。
  • 残業時間に上限がある
    月の残業時間上限を設けている場合、上限を超過した残業分は申告できないと勘違いさせるケースがあります。
  • 給与が業界他社に比べて高すぎる
    高い給与を支払わないと従業員が定着しない業務実態である可能性があります。
  • 入社3年以内に裁量労働制
    これは専門性の高い特殊な職種を除くと入社間もない若手社員が裁量のある業務につくケースはほとんどないため、事実上の固定残業代制と同じことになります。このパターンは大企業に比較的多い傾向があります。 (裁量労働制…実際に働いた時間ではなく、成果を重視して報酬を決める働き方)
  • 新卒入社3年後離職率
    平均は30%前後なのでそれ以上なら要注意といえます。
  • 従業員数と採用実績数の比率
    従業員数の割に採用実績数が多い企業は、離職を前提にして大量採用している可能性があります。
  • 離職率や有休消化率が非公開
    このような情報開示を不利と考え、非公開にする企業はブラック企業である可能性があります。
  • 休日数が少ない
    法定上の休日は「週に1日または4週間に4日」であれば問題ないとされていますが、同じ給与額でも年間休日が120日の会社と100日の会社で働くのでは時給換算すると大きな差額が発生しますので、会社の「年間休日数」は是非ともチェックすべきでしょう。
  • 社員の平均年齢が30歳前後
    特に企業の歴史が比較的長いのにもかかわらず社員の平均年齢が若い場合は注意が必要です。中堅社員のリストラが何度も行われている可能性や、また社員の年齢構成がいびつになり若手社員に過度な負荷がかかったりすることも考えられます。逆に若手の従業員がほとんどいない場合は、若い従業員が定着しない何らかの理由があることがあります。
  • 福利厚生が充実していない
    「法定福利」(雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険・介護保険など)はもちろんですが、「法定外福利」(社宅、住宅手当、育児支援、社員食堂、社員優待など)の充実度も一つの目安になります。これらを疎か(おろそか)にする企業は「社員を大切にしない企業」=「ブラック企業」ともいえます。
  • 「働き方改革」や「女性社員活用」などに関連する制度改革を積極的に取り組んでいない
    短時間勤務制度・フレックスタイム制度(勤務時間を柔軟に変更できる)・テレワーク(会社外での仕事を認める)などの多様な働き方を可能にする制度が整っていない、男性社員の育休取得率が低い、女性管理職の割合が低い、などに該当する企業は人材活用に対する意識が希薄(きはく)といえます。
  • 社歴が浅いにもかかわらず積極的に人材募集をしたり頻繁に社名変更を繰り返している
    違法もしくは非倫理的な内容の商品やサービスを提供していて、その規制から逃れたりイメージダウンを避けるため、頻繁に社名変更をするケースがあります。
  • その他
    過去に重大な労災事故(過労死・過労死自殺など)を起こしている
    赤字経営が続いている
    過去に希望退職やリストラを実施している
    障害者雇用が法定雇用率以下(法定雇用率=令和3年3月1日より2.3%へ)

 

などもブラック企業であるかどうかを見極める目安になります。

 

男性

求人情報を利用してホワイト企業やブラック企業を見分ける方法を詳しく知りたい方は以下の解説記事もチェックしてみてください

 

ホワイト企業の見分け方
≫【ホワイトな会社とは?】転職者向けホワイト企業の見分け方・見つけ方を解説
転職者向けにホワイト企業の定義や見分け方、さらにはホワイト企業を見つけたいときに活用すべきランキングデータや転職サイトなどを詳しく解説しています。

 

・見分け方②「口コミサイト」をチェック

 

案内人

就職情報会社「ディスコ」が2019年2月に実施した調査「 就活生に聞いた『ブラック企業/ホワイト企業』への考え 」によると、就職活動でブラック企業かどうかを気にして実際に調べた経験を持つ学生は約 8 割にのぼる、とのことです

 

また、ブラック企業を調べた手段を複数回答で聞いたところ最も多かったのは「口コミサイト」の活用となっています。

 

これは就活生の例ですが口コミサイトを活用した企業選びは就職を考えている人にとっては「もはや常識」となっていることがわかります。

 

男性

口コミサイトを利用してホワイト企業やブラック企業を見分ける方法を詳しく知りたい方は以下の解説記事もチェックしてみてください

 

転職口コミサイト
≫【ブラック企業対策もOK】ホワイト企業に出会うためのおすすめ転職口コミサイトの使い方を解説
通常の転職サイトだけでは読み取りづらい「社風」「社員のモチベーション」「平均残業時間」などを勤務経験のある現役社員や元社員から集めて、評価点やコメントやデータによって会社の「内部事情」を知ることができる転職口コミサイトについて詳しく解説しています。

 

・見分け方③「企業サイト」をチェック

  • 抽象的な表現やヨコ文字連発の企業サイト内容

    業務説明内容が「××コンサルティング」「○○マーケティング」「▲▲アドバイザー」「●●スタッフ」など抽象的でヨコ文字を使用していた場合は念のため詳しい中身を確認しましょう。

  • 企業サイトのデザインが稚拙(ちせつ)で内容も誤りがある

    企業サイトはいわば企業の「顔」ですが、それすらキチンと管理できていないのは資金面・社内ガバナンスなどで問題があるなど改善できない内部事情があることが予想されます。

  • 会社概要の社長名がテキストではなく画像

    企業サイトの社長名が「不記載」だったり、(テキストではなく)「画像」だったりした場合は、社長にまつわるブラックな事実を検索されにくくして意図的に隠すために行っている可能性があります。

  • 「20代中心の若い企業」を猛烈にアピール

    経験が少ない若手社員が重要ポストに就いていることを強調しすぎるなど「若さだけがウリ」の企業は、企業が組織として未熟な可能性があります。

  • 入社ハードルの低さを強調

    中途採用を募集する場合、通常は即戦力を求めますが入社後のハードルの低さを強調しすぎる企業は「人が集まらない(ブラックな)企業」のケースがあります。

 

・見分け方④「面接後・入社直前」にチェック

  • 面接は1回のみかつ短時間(10分)で内定など

    すぐ辞めることが前提で単なる頭数合わせなので採用を即決している可能性が高いです。

  • 自社説明をしなかったり説明があっても曖昧な場合

    面接とはコミュニケーションを通じて企業と応募者が双方で情報交換をして判断する場ですが、面接者なら把握していて当然の自社情報(事業内容・仕事内容・勤務条件・離職率・平均年齢など)の答えが曖昧だったりはぐらかしたりして明確な説明が無い場合は、敢えて答えたくないケースがあります。

  • 精神論を持ち出す

    精神論が経営方針にまで入り込んで浸透している企業は、業績不振に陥った際も「気合が足りない」「本気でやれ」など精神論や根性論にすり替えられる可能性があります。

  • 次の選考や内定承諾を急かされる

    入社を急かして熟考の余裕を与えない場合はネガティブな情報が発覚して辞退されることを懸念していることがあります。

  • 入社日近くでも連絡なし

    入社前の必要情報(出勤日・初出社先・持参物など)を出さなかったり督促しないと連絡がない企業は、組織づくりやマネジメント体制が整っていなかったり社員の気配りが足りないなどのブラック的な企業風土が蔓延している可能性があります。

 

働いている会社がブラック企業だと感じた時の対処方法とは?

 

ここではもし万が一就職したり働いていた会社が「ブラック企業」だと感じた場合にまず確認すべきことを解説します。

 

それは今現在働いている会社の劣悪なブラック環境(=サービス残業やパワハラなど)

 

  • 上司の気質や性格からくるもの(=)なのか?
  • 経営者の方針や社風からくるもの(会)なのか?

 

を見極めることです。

 

ブラック環境が「個人の問題」のケース

 

会社自体は「ホワイト」な体質なのにもかかわらず上司が個人でブラックな気質なため、

 

  • 部下にサービス残業を強制
  • 理不尽な暴言や嫌がらせなどのパワハラを行う

 

といったことは一般的に名の知れた大手企業でもときどき報道などで目にすることがあります。

 

このような個人の問題では、きちんとした対応をとれば会社を辞めずに済む場合がほとんどなので、まずは社内の相談窓口(例:コンプライアンス通報窓口など)や人事部(もしあれば労働組合でも可)などに直接相談してみましょう。

 

コンプライアンス(=法的順守)ガバナンス(=企業統治)がキチンと整備された「従業員を大切にする会社」では、このような相談が社員から持ち込まれるとまずは関係者からヒアリングをして状況確認をします。

 

そのうえで相談内容が事実であることが確認されれば窓口責任者から当該部門の上司へ直接指導などが行われて「ブラックな職場環境が改善」や「(必要に応じて)社内人事異動」などで対応してくれるでしょう。

 

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ここで相談前の注意点について説明します

 

・相談窓口へ行く前の注意点

 

相談前に注意することとしては、サービス残業やパワハラの「」を必ず揃えておくことです。

 

客観的な証拠もなくただ「パワハラをされた」「サービス残業を強制された」と訴えても、結局言った・言わないのいわゆるになってウヤムヤになる場合があります。

 

「証拠」として有効なものの例

  • 出退勤管理表のコピー
  • 指示や言動などのメモ(日時、場所、発言内容などを細かく記載しておくこと)
  • サービス残業の指示やパワハラ的な言動などをやり取りしたメール・LINEのスクリーンショット
  • サービス残業の指示やパワハラ発言などの音声データ

 

案内人

音声データを残す際に便利なボイスレコーダーについて解説したコラム記事はコチラです

 

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職場や就職面談などでパワハラ・セクハラ・モラハラなど不当な行為を受けた場合の対策として、やり取りをスマホやIC(ボイス)レコーダーに録音しておくことをオススメします。

ブラック環境が「会社全体の問題」のケース

 

ブラック企業の見分け方のところで解説したような「会社全体がブラック企業体質」の場合は、あなた一人が個人の力で頑張ってもブラックな劣悪環境を改善することは極めて難しいでしょう。

 

それに無理をしすぎると最悪の場合、心身に不調をきたす可能性もありますので、そうなってしまう前にできるだけ早く転職活動の準備を始めることをおすすめします。

 

また先ほどのブラック企業が「」で社内の人事部や労働組合などに訴えたのにも関わらず職場環境が全く改善されなかったケースも速やかに転職を検討すべきでしょう。

 

・普段からの転職準備こそが最善の「ブラック企業対策」

 

普段から転職準備ができていないと、いざというときに様々なプレッシャーで精神的・時間的にゆとりがなくなって正しい行動や冷静な判断がとれない状態で転職活動を行うことにもなりかねません。

 

しかし、普段から無料の転職サイトを活用して「気になる求人情報」をストックしておいたり「自分の市場価値」をチェックしておくだけでも、いざという場合に「転職準備」が十分用意できているので焦らずに転職活動を行うことができるようになります。

 

しかもほとんどの転職サイトでは登録を始め

 

  • 求人情報チェック
  • 転職フェア・転職イベントの参加
  • 転職ノウハウの学習

 

などの充実したサービスが全て無料で利用できます。

 

また積極的に転職サイトを活用したい場合には、自分の求める条件にマッチした新規求人や転職可能なオススメ求人などから転職活動を進めることができます。

 

ですので早めの転職を検討している人はもちろんですが、すぐに転職しなくても「ブラック企業対策」を普段から意識しているならのが望ましいです。

 

案内人

転職向けホワイト企業の見つけ方やオススメの転職サイトを解説した記事です

ホワイト企業の見分け方
≫【ホワイトな会社とは?】転職者向けホワイト企業の見分け方・見つけ方を解説
転職者向けにホワイト企業の定義や見分け方、さらにはホワイト企業を見つけたいときに活用すべきランキングデータや転職サイトなどを詳しく解説しています。

 

退職願を提出しても会社を辞めさせてくれない場合

 

ハラスメントが常態化しているブラック企業では「自分で辞める」ことが難しいケースも発生しています。

 

退職願を提出しても会社を辞めさせてくれない場合は「退職代行サービス」を利用する方法があります。

 

参考:退職代行サービスを利用したほうがいい3つのケース

  • ケース1 :「パワハラ上司」への恐怖から退職できない
  • ケース2:色々理由をつけて辞めさせない場合
  • ケース3:のらりくらりと退職話をかわされて辞めることができない

 

 

基本的には、費用が発生する退職代行サービスを利用するよりもできるだけ自力で退職するのが望ましいですが、今の仕事を続けると「調」ほどつらい場合は事情が変わってきます。

 

このような状況では退職代行サービスを始めとした外部のサポートを受けてでも早急に退職を進めた方が良いでしょう。

 

一度体調を崩してしまうと回復に時間がかかってしまうだけでなく、退職後の転職活動も難しくなってしまう場合が多いからです。

 

何よりも自分の健康が第一ですので、場合によっては「退職代行サービス」を利用してスムーズに退職をできることを頭の片隅に置いておいても損はありません。

 

男性

退職代行サービスについて知りたい方は次の記事を参考にしてください

 

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≫ブラック企業から脱出する方法/【退職代行サービス】の手順や仕組みを徹底解説
自分でやめることが難しいブラック企業で勤めている方向けに「退職代行サービス」の手順や仕組み、さらにはおすすめのサイトなどをわかりやすく解説しています。

 

まとめ

 

記事の内容をおさらいします。

 

  • ブラック企業の「定義」や「見分け方」について
  • 今の会社が「ブラック」だなと感じたら
    「個人(上司)の問題」なのか?
    それとも「会社全体の問題」なのか?
    を見極めてからそれぞれ対応する
  • 自分でやめることが難しい場合は「退職代行サービス」を検討

 

近年では経営環境がものすごいスピードで変化していくのでブラック企業ではないことを確認して入社したはすなのに、その後業績が一気に悪化してしまってブラック企業化する会社もあるといわれています。

 

まず入社前のブラック企業対策としては、ブラック企業の「定義」や「見分け方」を確認したうえで転職サイトや口コミサイトなどを活用して希望する会社をチェックしていきましょう。

 

また、働いている会社が「ブラック企業では?」と感じた場合には

 

  • 「個人(上司)の問題」なのか?
  • 「会社全体の問題」なのか?

をすぐに確認したうえで、それぞれの対応策をできるだけ速やかにとっていきましょう。

 

ブラック企業への予兆が見られたときには、ほとんどの人は様々なプレッシャーで精神的・時間的にゆとりがなくなって冷静な行動・判断がとれなくなってしまうことが多いのです。

 

繰り返しになりますが、ブラックな環境に困ることがあれば我慢しすぎて心身に不調をきたす前に、くれぐれも早め早めのアクション(行動)を心掛けるようにしてください。