
働き方改革や女性の活用に真剣に取り組む企業が投資家から注目されている理由
近年、「働き方改革の進んでいる企業」は長期的視野を持って経営をしていると考えられており、そうした企業に投資することで東証株価指数(TOPIX)を上回るパフォーマンス(利益)を得られるという傾向が強まるとみられています。
投資家目線では「働き方改革や女性の活用に真剣に取り組む企業は買い」という言葉も囁(ささや)かれているようです。
この様な取り組みに熱心な企業は当サイトでも注目しているいわゆる「ホワイト企業」と定義できます。
そこでこの記事では先進的な働き方改革に取り組んでいることで投資家から注目されている銘柄(企業)15社とその取り組み事例をご紹介します。
「働き方改革」で投資家から注目されている銘柄(企業)15社一覧
●「在宅勤務」「フレックス早帰りデー」「サマータイム」などワークライフバランス適正化
●出産・育児・介護に関する補助制度を拡充
≪ローソン≫
●育児や介護支援の充実、事業所内保育所
●職場全体の意識改革により男性の育休取得率が約7割と高い
≪スタートトゥデイ≫
●仕事が終われば6時間の勤務で帰宅することを認める制度「ろくじろう」を実施
●昼休憩無しで6時間集中して働くワークスタイルを選択する社員も出ている
≪ヤフー≫
●在宅勤務「どこでもオフィス」を当初の月2回から月5回まで運用拡大
●ほぼ全部門でフレックスを導入。小学校以下の子を育てる社員に時短制度
≪資生堂≫
●仕事と育児・介護の両立支援の制度充実
●事業所内保育所、育児・介護のための有給取得推進
≪リクルートホールディングス≫
●リモートワーク(職場外での勤務)を本格導入
●事業所内保育所やベビーシッターを法人契約
≪ダイキン工業≫
●「フレックス」や勤務時間を期間でとらえる「変形労働時間制」で働く時間を柔軟に設定
●育児中の社員に、時短や在宅勤務を認める
≪日本電産≫
●2020年までに残業ゼロを掲げる。「会議時間の短縮」「会議資料の削減」など具体策
≪トヨタ自動車≫
●国内総合職を対象に在宅勤務を認めるなど柔軟な働き方支援
●育児支援制度の充実
≪伊藤忠商事≫
●午後8時以降の勤務を原則禁止、午後10時以降の深夜残業を禁止
●早朝勤務を奨励し、深夜勤務と同様の割り増し給与支給
≪三菱UFJフィナンシャル・グループ≫
●在宅・朝型・時差勤務導入など、柔軟な働き方で育児・介護との両立支援
●男性の育休取得を推進、産休後の女性社員の復帰支援を充実
≪三井住友フィナンシャル・グループ≫
●三井住友銀行で1万8000人を対象に在宅勤務導入
●育児・介護支援に、時短や自宅最寄りの支店に出勤できる制度を一部導入
≪SOMPOホールディングス≫
●全従業員対象に会社が認めた場所で終日勤務が可能な「テレワーク」推進
●シフト勤務を個人別・労働日単位で利用可能
≪KDDI≫
●「テレワーク」「時短」「フレックス」「変形労働時間制」など多様な働き方を支援する制度を導入
≪SCSK≫
●残業時間減で翌年の賞与が増える仕組みを導入し、大幅な削減実現
●健康診断の数値改善で翌年の賞与増加
(2016年11月時点、楽天証券経済研究所作成データより)
ホワイト企業の見分け方一覧
- 「平均残業時間」が少ない
(残業そこそこの「隠れホワイト企業」が多いとされる地方/地元/U・Iターン転職やリモート求人向け転職サイト:»ヒューレックス※地方に強い転職エージェント、
»はたらいく※リクルート運営の地元・地域密着型の転職・求人サイト、
»リモートビズ※リモート、週3日、時短などの地元ワーク求人サイト)
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- 「新卒社員や女性社員の離職率」※「3年後離職率」などが低い
※「3年後離職率」でみると、厚生労働省が毎年公表している大学新卒者の平均値は30%前後なので、これを基準に各企業の離職率の高さが判断できます。
- 「有休消化率」「待遇面の満足度」「法令順守(コンプライアンス)意識」「男性社員の育休取得率」などが高い
- 「福利厚生」「研修・教育制度」が充実している
(平均残業時間、離職率、有給消化率、福利厚生、研修制度充実などがチェックできる転職サイト:»リクナビNEXT※多彩な検索機能が人気の「実績No1」求人/転職サイト、»マイナビ転職※求人票が見やすく検索機能も使いやすいと評判の若手向け転職サイト、
»転職会議※国内最大級の口コミサイト)
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- 「勤務地」「勤務時間」「働き方」などで自由かつ柔軟な制度を導入している(「フレックス」「リモートワーク・テレワーク」「副業可」など)
(リモートワーク・テレワークに特化した転職サイト:»リモートビズ※エンジニア・デザイナー向け地元ワーク求人サイト、
»ReWorks(リワークス)※幅広い仕事有り、»ママワークス
※主婦・ママ向け)
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- ユニークかつ機能的なオフィス環境を整備している
- 法定雇用率以上の障がい者を雇用している
※障がい者雇用の「法定雇用率」=
(障がい者のための転職・就職支援サービス:»dodaチャレンジ、
»障害者雇用バンク、»障がい者転職エージェント【Agent-Sana】
)
- 女性社員育児支援に積極的である(「育児復帰支援」「社内託児所設置」「男性の育休取得促進」など)
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以上のような項目を多く取り入れている企業は、働き方改革により様々な働き方を促進することで、生産性を高めて長時間労働削減に努めながら多様な人材を活用することを真剣に取り組んでいる「ホワイト企業」といえるでしょう。

この記事で紹介した「働き方改革で投資家から注目されている銘柄(企業)」の取り組み内容はホワイト企業の条件として共通する部分がありますので、特に「ホワイト企業」への就職・転職を目指す方はご自身の就職・転職活動へ上手に活用するようにしてみてください。
【最後に】ホワイト企業への就活・転職を目指すべき4つの理由
多くの方が「ホワイト企業へ就職したい」と希望するのはなぜでしょうか?
最後にホワイト企業への就活・転職を目指すべき4つの理由を解説していきます。
- 成功のチャンスが多い
通常、ホワイト企業では事業が拡大・成長していきますので、成果を上げるチャンスが増えるほか仕事にやりがいを感じる可能性も高まって、結果的に成功するチャンスが多くなります。
- 待遇(年収・福利厚生・研修制度など)が良い
普通の企業よりもホワイト企業の方が一般的には平均年収も高くなるほか、企業年金・社宅などをはじめ柔軟な勤務体系や各種休暇制度などの福利厚生や研修制度・人材育成システムなどが充実しています。
- 自分自身を向上させる機会が増える
ホワイト企業には比較的優秀な人材が集まってくることから、仕事を通じて一流の仕事の仕方や考え方を吸収して自らのレベルを向上させる機会が増えます。
- 健康的に継続して働くことができやすい
これはいうまでもないことですが、劣悪なブラック環境では「過度なノルマや猛烈なプレッシャー」「サービス残業の強制」「パワハラ・セクハラ」などで疲弊してしまい、最悪の場合は心身の健康を害してしまうかもしれませんが、ホワイト企業ならば健康的に継続して働くことができやすくなります。
このようにキャリア形成や人生設計の点からもホワイト企業で働くことのメリットは計り知れませんが、当然就職人気も高く「狭き門」となるので、漠然(ばくぜん)と就活や転職活動をしていてはホワイト企業に巡り合うことは難しいでしょう。
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