
「先進的な働き方を実践している企業15社」とその事例
働き方改革の実現のためには「社員の労働時間管理の徹底」だけでなく「生産性の向上」を並行して行い両立させることが不可欠となります。
この様な取り組みに熱心な企業は「ホワイト企業の定義」を満たしているとも言えるでしょう。
この記事では時間管理と生産性アップの両立を実現するためにユニークな働き方改革に取り組んでいるいわゆる「先進的な働き方を実践している企業15社とその事例」を紹介します。(週刊ダイヤモンド2017/5/27号特集を基に作成)
就活や転職活動の企業研究や企業選びの参考にしてみてください。
「生産性の向上」事例
- 三井物産
始業時間を7時45分から10時45分までの間で、15分単位で社員がずらせる「個人単位の時差出勤制度」を6月から導入。社員に働き方の選択権を渡すことでモチベーションを高め、生産性アップに。 - 味の素
朝型勤務をする社員に、食堂でパンやおにぎりなどの朝食を無料提供。夜をプライベートに費やすべく効率的に働こうとする社員を応援。 - 損害保険ジャパン日本興亜
「資料は骨子を固めた時点で上司に確認してから作り込みにかかる」「作業時間の20%を使って80点の完成度までもっていく」といった資料作成ルールなどを記した業務改善ヒント集を配布。 - 住友金属鉱山
「むやみに関係者全員にCCを入れない」など、社内メールの書き方を標準フォーマットにして全社で共有。 - 川崎重工業
2017年1~3月に業務生産性向上のキーとなるライン長を対象にセミナーを実施。業務生産性アップの評価ウェートの向上も検討。
「長時間労働の撲滅」の事例
- ソニー
社員の残業時間が月35時間を超えると上司に警告メールを送付。職場によっては試験的に、作業に没頭するためミーティングなどを一切入れない「集中タイム」を設定。 - ソフトバンク
「定時退社Day」には、定時終業時刻の15分前に役員や本部長、ソフトバンクのロボット「Pepper」などによる退社促進のアナウンスを流す。 - イオン
毎日18時15分に全館消灯。本社ビルは25階建てなのだが、18時30分にはエレベーターまでストップさせて強硬に退社を促す。 - ライオン
社員がそれぞれ「本日の退社時間」を決めて厚紙のプレートに記入し、パソコンの上に設置する。個人は自分の決めた時間に帰ろうと意識するし、周囲も同僚の退社時間を尊重しやすい。 - 日本航空
平日18時30分以降および土日のメール、電話は原則禁止。会議は17時30分までに終了。会議資料の事前送付等の「会議3原則」を社内共通ルールにするなど、メリハリの利いた働き方を励行。 - JR四国
始業後5分間を朝礼、終業までの30分間を終礼タイムに設定。上司と部下が業務内容をシェアし、労働時間も徹底管理。
「働き方の多様化」の事例
- りそな銀行
2015年に人事制度を改定。残業しない社員を「スマート社員」と銘打つとともに「賞与は通常の7割」との条件を明示。残業せずとも周りに気兼ねなく働けるような環境を整える。 - キリン
今年8月にも、性転換手術を積み立て休暇の対象メニューとして加える予定。最大60日休めるようになる。 - 三菱地所
国庫補助金で、共働き家庭の社員に、小学校3年生までの子どもの送迎のためのベビーシッター代として1日1700円分の割引券を配布。 - JR東日本
事業所内に保育所を4か所開設。おむつやミルクを用意する他、洗濯も行う。24時間保育や土曜保育にも対応。

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ホワイト系企業ランキング記事特集一覧
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ホワイト系②…≫業界別ホワイト企業ランキング2017
ホワイト系③…≫ホワイト企業ランキング-トップ10-(人材活用・少残業時間・有休取得・育休取得率)
ホワイト系④…≫「幸せな会社」ランキング-TOP30-(2017年版)
ホワイト系⑤…≫3年後定着率の高い会社
ホワイト系⑥…≫社会人がオフィスに憧れる企業
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ホワイト系⑰…≫ランスタッドアワード2018(ワークライフバランス、安定雇用、職場環境、給与・福利厚生)
ホワイト系⑱…≫新卒入社してよかった会社ランキング 2019
ホワイト系⑲…≫「働きやすさ」の視点でまとめた「スマートワーク経営調査2019」総合格付け上位企業
ホワイト企業の定義(見分け方)
- 「平均残業時間」が少ない
(残業そこそこの「隠れホワイト企業」が多いとされる地方/地元/U・Iターン転職やリモート求人向け転職サイト:»ヒューレックス※地方に強い転職エージェント、
»はたらいく※リクルート運営の地元・地域密着型の転職・求人サイト、
»リモートビズ※リモート、週3日、時短などの地元ワーク求人サイト)
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- 「新卒社員や女性社員の離職率」※「3年後離職率」などが低い
※「3年後離職率」でみると、厚生労働省が毎年公表している大学新卒者の平均値は30%前後なので、これを基準に各企業の離職率の高さが判断できます。
- 「有休消化率」「待遇面の満足度」「法令順守(コンプライアンス)意識」「男性社員の育休取得率」などが高い
- 「福利厚生」「研修・教育制度」が充実している
(平均残業時間、離職率、有給消化率、福利厚生、研修制度充実などがチェックできる転職サイト:»リクナビNEXT※多彩な検索機能が人気の「実績No1」求人/転職サイト、»マイナビ転職※求人票が見やすく検索機能も使いやすいと評判の若手向け転職サイト、
»転職会議※国内最大級の口コミサイト)
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- 「勤務地」「勤務時間」「働き方」などで自由かつ柔軟な制度を導入している(「フレックス」「リモートワーク・テレワーク」「副業可」など)
(リモートワーク・テレワークに特化した転職サイト:»リモートビズ※エンジニア・デザイナー向け地元ワーク求人サイト、
»ReWorks(リワークス)※幅広い仕事有り、»ママワークス
※主婦・ママ向け)
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- ユニークかつ機能的なオフィス環境を整備している
- 法定雇用率以上の障がい者を雇用している
※障がい者雇用の「法定雇用率」=
(障がい者のための転職・就職支援サービス:»dodaチャレンジ、
»障害者雇用バンク、»障がい者転職エージェント【Agent-Sana】
)
- 女性社員育児支援に積極的である(「育児復帰支援」「社内託児所設置」「男性の育休取得促進」など)
(ワーママ/ママキャリ向け転職サイト:»リアルミーキャリア※ワーママ向け転職エージェント、»LIBZ(リブズ)※リモート系のママキャリ求人に強い転職サービス)
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以上のような項目を多く取り入れている企業は、働き方改革により様々な働き方を促進することで、生産性を高めて長時間労働削減に努めながら多様な人材を活用することを真剣に取り組んでいる「ホワイト企業」といえるでしょう。
【最後に】ホワイト企業への就活・転職を目指すべき4つの理由
多くの方が「ホワイト企業へ就職したい」と希望するのはなぜでしょうか?
最後にホワイト企業への就活・転職を目指すべき4つの理由を解説していきます。
- 成功のチャンスが多い
- 待遇(年収・福利厚生・研修制度など)が良い
- 自分自身を向上させる機会が増える
- 健康的に継続して働くことが可能
このようにキャリア形成や人生設計の点からもホワイト企業で働くことのメリットは計り知れませんが、当然就職人気も高く「狭き門」となるので、漠然(ばくぜん)と就活や転職活動をしていてはホワイト企業に巡り合うことは難しいでしょう。
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