就活における口コミサイト活用についての考察【ホワイト企業を見つけるヒント】

会社のリアルな情報が知りたい就活先行組は「転職口コミサイト」を活用している

案内人

ホワイト企業を探すためには、実際に企業で働いている人の「生の声」やいわゆる「口コミ(クチコミ)」情報などを集めて分析することがとても有効になります。

と当サイトでも口コミ情報の活用を推奨していますが、早めに就職活動を始めている「就活先行組」の学生は「転職口コミサイト」を利用しているとの記事がありました。

昨今はどちらかというと企業側の方が前のめりな就活・採用戦線だが、学生側の就活の手法にも変化が生まれている。その1つが「転職口コミサイト」の利用だ。転職口コミサイトは、そこに勤めている社員が会社の雰囲気や待遇などについて、コメントをするサイト。自分の年収や残業時間などが掲載されていたり、労働環境や条件についての投稿者の評価も数値化されていたりする。会社の内部の状況を把握できるツールの1つだ。

ある私大のキャリアセンターの担当者は「早めに動いている学生を中心に転職の口コミサイトを見るようなった」と話す。口コミサイトといえばかつては、「みん就」など就活生同士の交流サイトが主流で、選考情報などを確認することを目的に使っていた。しかし、ここ1~2年で様相が変わってきており、転職の口コミサイトに書かれている企業の情報を参考に就職活動を進めているという。大学の就職ガイダンスでも「就活の先行組は転職口コミサイトを活用している」と、紹介するケースがあるという。

運営者側も学生の利用が増えていることを実感している。「2年ほど前から、学生が口コミサイトを見るようになった」と話すのは、転職向け口コミサイト「カイシャの評判」を運営するエン・ジャパンの寺田輝之執行役員だ。同社によると、「カイシャの評判」には月に約500万人(ユニークユーザー単位)のアクセスがあるが、うち大学生が80万人を占める。「○○会社 評判」といった検索をする過程で発見する学生が多いという。

同じく転職者向け口コミサイトの大手である「Vorkers」でも、学生の口コミサイトの利用がかなりのボリュームになっていることを確認している。運営するヴォーカーズによると、2019年1月時点で2019年卒の学生・大学院生のVorkers会員登録者数が約23万人に達したと発表している。リクルートワークスの大卒求人倍率調査によると、2019年卒の民間企業への就職希望者数は43.2万人となっており、就職希望者のおよそ半数がVorkersに登録した計算になる。

「就活生の半数利用「転職口コミサイト」の存在感」(東洋経済ONLINE)より一部引用

記事で紹介されていた「転職口コミサイト」

日本最大!社員・元社員による100万件の口コミサイト カイシャの評判

国内最大級の社員クチコミと求人情報 Vorkers(ヴォーカーズ)

これらの口コミサイトは本来、就活生をターゲットにしているのではなく既に働いている会社員が新たな職を探すために利用する「転職者向け」サイトですが、就活生はこれらの口コミサイトから実際に希望する企業で働いている社員が発信している「リアルな生の声(企業情報)」を得ているようです。

記事によると、転職者向け口コミサイト運営側もこのような状況を踏まえて「書き込みのチェック体制を強化して口コミの精度を高める」などの対応を施しており、また企業人事担当者からは「口コミサイトを見て、会社の状況をしっかり把握してから入社してもらった方が、ミスマッチ(入社後の早期離職)は少ない」という声もあるとのことです。

このように就活において有効と思われる「情報源」は積極的に活用していくべきですが、ここで気をつけなければならないのは「口コミサイトの記載内容や企業評価」など匿名性(とくめいせい)の高い情報だけを決め手にしたりまたは重視・信頼してしまうと「企業選びを見誤る」危険性をはらんでいることです。

では就活の際に、口コミサイトを含めた様々な「情報」をどのように収集・活用していけばよいのでしょうか?

情報には一次情報と二次情報がある

一口に「情報」といってもその発信源や鮮度・媒体などで様々な種類があり、しかも現代社会においては毎日大量の情報がいたるところで発信されていますが、一般的には「一次情報」「二次情報」といった区分がされています。

「一次情報」とは、実際に現場や人物から直接自分の目で見たり、話を聞いたり、体験したりして得られる情報です。
→(例)「現場見学、生データ、直接聞いた話など」

「二次情報」とは、映像をみたり、一次情報を得た人から聞いたり、一次情報になんらかの加工を施した報告などの情報です。
→(例)「ニュース、また聞き、レポート・資料など」

当サイトでは「一次情報」「二次情報」をさらに情報源(「人」から直接得た情報と「メディア(媒体)」(※サイト、TV、書籍等)からの情報)で区分して以下の通り①~④まで4分類します。

「人」からの情報 「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報
一次情報 社員との懇談(OB・OG、リクルーター、採用担当者)、会社訪問(会社説明会、インターン)など… 口コミサイト(社員発信)など…
二次情報 セミナー、就活エージェント面談など… 企業の採用サイト、就活サイト、ニュース、就職四季報、口コミサイト(就活生発信)など…

「一次情報」「二次情報」をまんべんなく収集して分析していきましょう

就活をする際には上記表で4分類に分けた「一次情報」→「人」からの情報(①)、「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報(②)そして「二次情報」→「人」からの情報(③)、「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報(④)の4つをそれぞれ収集し分析していく必要があります。

情報収集の際には、秘匿性(ひとくせい)の高い一次情報(①)(②)に目が行きがちですが先ずは「二次情報」→「人」からの情報(③)や「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報(④)を見て就職を検討している企業の目指している方向性や企業理念・ビジョンなどを一通り把握することが大切です。

企業情報を収集するときは若手社員の仕事内容や給与・福利厚生など労働条件面などを注目してしまいますが、今後人生の半分近い期間を過ごす可能性のある就職先を決めるいわば「人生の大切な分岐点」の時期ですから、まずはじっくりと基本的な情報を分析して「自分のやりたいことなのか」「自分に合うのかどうか」などのイメージを描いてみましょう。

また就活でもこれらの情報や知識があやふやな状態で面接に臨めば「真剣さが足りない」とマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。

志望企業が見つかったら「一次情報」を積極的に収集して分析しましょう

「自分のやりたいことなのか」「自分に合うのかどうか」などのイメージが固まって志望企業が決まれば次に「一次情報」を積極的に収集して分析していきましょう。

リアルな会社の実態を掴むのに有効なのが「一次情報」→「人」からの情報(①)、「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報(②)であることは言うまでもありません。

「一次情報」→「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報(②)…転職者向け口コミサイトについては「就活生の半数利用「転職口コミサイト」の存在感」(東洋経済ONLINE)の記事で詳しく書かれていますので、ここでは「一次情報」→「人」からの情報(①)について解説していきます。

インターン・会社説明会・OB・OG訪問・採用担当との面談などを通じて「直(じか)に会社の空気を確かめる」ことが大切

実際に志望企業の社員やOB/OG、採用担当者、経営幹部などど直接話をしてたり聞いたりすると「ナマの会話」のなかから会社の実態が見えてくることがあります。

さらに会社説明会やインターンなどで志望企業を訪れる機会があれば対応してくれる社員の態度や言葉づかいから「好感を持てるかどうか」「自分にある会社かどうか」などを感じ取ることができる場合があります。

これは会社の社風などがそこで働く人たちの態度や言動ににじみ出てくるからです。

また社内の掲示板や配布物なども大事なチェックポイントでそこから会社の雰囲気や社風を見極めることができます。

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さらに興味深いところでは「トイレの便器」がキレイな会社もホワイト企業であるかどうかを見極めるひとつの目安になるそうですよ。一説によると、会社の姿勢が最も表れるのは「トイレの便器」なので、ここがキレイな会社は経営者の目が細部まで行き届いている証拠であり社員への思いやりもきめ細かい会社が多いとのことです。実際に志望企業を訪れた際には「正面玄関」や「受付」などの表面的なところばかりではなく、「トイレ」も是非チェックしてみましょう。


(過去に当サイトで紹介したホワイト企業を見極める目安(トイレの便器のキレイさ))

実際に企業で働く社員から話を聞くことができる場合に是非聞きたい3つのポイント

  • 経営理念やビジョン・戦略などの徹底度や浸透度を確認してみましょう。「御社では経営理念を職場ではどんな形で実行しているのですか?」「戦略の浸透を象徴するような事例はありますか?」などと質問して確かめてみましょう
  • 具体的な仕事の内容や人に関することを聞いてみましょう。例えば「入社して最初はどんな仕事が与えられるのですか?」「実際に社内で活躍している人はどのような方ですか?」とリアルな仕事内容や社員の姿を聞いてみましょう
  • 聞く相手が志望企業の社員であれば、その人自身の働く目的やモチベーションなど個人のやりがいを聞いてみましょう。こうしたナマの話から会社の実態が見えてきます

志望企業を訪れる機会があった場合にチャックしたい3つポイント

  • 経営幹部や社員の対応をチェックしましょう。対応してくれる社員の態度や言葉遣いに好感を持てるかどうか?志望企業の社風はそこで働く人たちの態度や行動ににじみ出てきます
  • 受付や洗面所などがきちんと整理整頓されて清潔感があるかどうかも要チェックです。社内のコミュニケーションが円滑で業績の良い会社ほど整理整頓が行き届いている傾向があります
  • 社内の掲示物や配布物も大事なチェックポイントです。そこから会社の雰囲気や現在どんなことに力を入れているのかが分かります

「一次情報」(「人」からの情報)+(「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報)を収集したら両者を突き合わせして志望企業を絞り込みましょう

リアルな会社の実態を掴むのに有効なナマの情報である「人」から収取した情報転職者向け口コミサイトの情報の両者を突き合わせして自分が就職したいと思える企業を絞り込んでいきましょう。

こうすればまず「二次情報」で基本的な情報を分析して「自分のやりたいことなのか」「自分に合うのかどうか」などのイメージに合った企業の中から、更に「一次情報」で自分が直接社員から話を聞いたり会社を観察したりして直(じか)に感じ取った肌感覚の印象(①)や社員の口コミ(②)などリアルな情報を基に多角的な志望企業の絞り込みができていますので、ミスマッチの可能性が低く納得性の高い就活が実践できることでしょう。

「一次情報」「二次情報」の収集先【まとめ】

これまで解説してきた「一次情報」「二次情報」のなかでサイトで収集できるリンク先を下記表にまとめてみました。

これらのサイト(情報源)から収集した情報は基本的な就職活動に役立つことはもちろんですが、同時に「ホワイト企業を見つけるヒント」にもなりますので、ホワイト企業への就職を目指している方も積極的に活用してみてください。

「人」からの情報 「メディア媒体」(サイト、TV、書籍等)からの情報
一次情報
OB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」
MeetsCompany

カイシャの評判
Vorkers(ヴォーカーズ)
二次情報
キャリセン就活エージェント
キャリアチケット
JobSpring(ジョブスプリング)
ハローナビ就活

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